今回の記事は、タイトル通り不妊の話である。なかなかセンシティブな話であるので、今後続くかどうかも分からない。happyな記事ではないことはお伝えしておこうと思う。
プロフィール
我々夫婦は結婚してちょうど4年になる。避妊期間もあるが、夫婦生活を行い約2年不妊期間がある。
「不妊症」とは、大体1年間妊娠しなかった場合に定義されるらしい。ということで、私たちは立派な不妊症である。
物凄く子供を望んでいるわけではないが、人生設計をぼんやりとたててみたところ、カメ夫もカメ美にとっても「子供」の存在は自然と設計図に乗っていた。
まあ、2人とも何もしなくても勝手に妊娠すると思っていたのだ。
1度目の妊活
特に、避妊を辞めた時など、1，2ヶ月で妊娠すると思い込んでいた。しかし、蓋を開けてみればなかなか妊娠しない。そこで、今度は生理予測アプリで大体の排卵日をみてタイミングをとってみる。排卵日検査薬も買ってみる。基礎体温系を買って、基礎体温もつけてみる。しかし、妊娠しない。
ここらへんで、カメ美の精神に大ダメージが来る。
基礎体温を測るというのはかなり面倒であり、そればかりではなく、基礎体温が下がる（妊娠不成立が分かる）度に凄く落ち込むのだ。そして、基礎体温が下がった後、生理まで数日間隔があると無駄に妊娠の期待をしてしまう。基礎体温の低下＆生理というWダメージをくらうのだ。
期待⇒不合格 というのを何回も繰り返す。夫にタイミングを伝えるのもかなりストレスである。そういう日々が続く。
自分の「女としての機能」に欠陥があると思うようになる。自分の価値とは？ と考え出してしまう。本格的な治療も何もしていないのに、メンタルはボロボロである。この時点で、妊婦さん及び赤子をみると何となく悲しくなり、同期の妊娠報告に寂しさを覚える。カメ夫に深刻に相談をしていなかったので、自分だけ焦っているようでストレスが募る。
誰かに相談すればいいのかもしれないが、内容が内容だけに相談できない。妊娠している女性には言いにくいし、結婚していない人に言っても理解されないような気がする。親には勿論言いたくない……。
ということで、1度目の妊活はカメ美のぼろぼろのメンタルによって終了した。
今回の妊活
1度目の妊活は4か月程度で終了した。たった4ヶ月で、何の治療もしていないのに大ダメージを受けてしまった。メンタルの弱さが露見してしまった。まあ、悪いことばかりではなく、カメ夫にぐちゃぐちゃな感情を吐き出せたのは良かったとしよう。
妊活終了後、心は落ち着きを取り戻し、カメ美の親にも話せるようになった。
因みに、一度カメ夫の精液検査と、カメ美の超音波を行い、精液に問題はなく、排卵も起きているということは確認しておいた。
そして、今回、2回目の妊活である。前回の妊活から1年ほど経過しただろうか。意外と周りの女性が不妊治療をしているということを聞き、不妊治療へのハードルが低くなった。また、職場にも軽口で不妊の可能性を口にできるくらいの心理状態であるので、病院に行ってみることにした。
本格的な治療をするかはおいておいて、自分が妊娠可能な身体なのか調べたかった。
不妊外来へ
早速病院を予約する。
カメ美が予約した病院では、生理中の来院が推奨されていたので、生理が始まってから予約。休日も不妊外来の予約ができる病院だったのが幸いした。そうでなければ、仕事との両立は厳しいだろう…。
病院を受診するのはいつでも緊張する。特に、不妊治療は。知人に見られやしないかとこそこそしながらの待合で待つことになる。産科と併設しているので、妊婦さんの姿も目にした。まだ、妊婦さんを見ても何も感じない。
初回は、軽い面談と血液検査で終わった。
先生も優しく、何かあった時は看護師さんと面談できるとのこと。基礎体温もつけることとなった。緊張して受診したが、今後の指針が定まり、何となく晴れやかな気分で診察が終了した。
2回目の受診 経腟超音波
2回目の受診は超音波を実施した。
経腟超音波ということで、無駄毛処理を行い、素足にスカートで受診する。
診察室に入り、早速超音波検査が入る。婦人科の検診台に座り、否応もなく開脚されていく。何回経験しても嫌な瞬間だ。開脚した状態で待機していると、膣に超音波の機械がいれられ、医師に卵胞の状態を説明される。検査自体は数分で終わる。
検査後、いついつタイミングを取ってもらい、生理が来たらここで受診、こなければここで受診と指示される。これで診察は終わり。5分もかからない。さらに血液検査を行い、カメ夫の精液検査の予約を行い2回目の受診は終了となった。既に、妊婦さんに軽い羨望のまなざしを向けている自分に気づく。
因みに、前回の血液検査の結果は概ね問題なしだった。今のとこ、「原因不明の不妊」である。昔と比較して不妊のカップルは増えていると聞く。知人から、ファーストフードをやめ、無農薬の野菜に変えたら妊娠したという話を聞いたことがある。ここのとこの不妊症の増加には農薬や食品添加物も関係しているのだろう。
2回目の受診を受けて
2回目の受診は、初回と異なり、なんとも機械的な印象を受けた。仕方ないのは分かる。不妊で悩んでいる人は多いだろうし、できるだけ多い患者さんに治療を受けてもらうには1回の診察時間を短くしなければならないのだ。機械的にやらないと回らないし、患者の治療が滞ってしまう。
でも、心が寂しくなったのは事実だ。
片道30分程度かけて受診しているのだ。機械的に処理され、タイミングを指示される。あとこれが何回続くのだろう。自分も機械として扱われているような気分になる。すり減っていく。
人間とは、悲しいもので見返りを求めてしまうのだろう。自分がかけた時間、心と同等の物を相手に求めてしまっていることに気づく。無駄毛処理をして、服装も気を使って、30分かけて受診して…。といったこともろもろに対する対価を期待し、勝手に落ち込んでしまった。
でも安心して欲しい、不妊治療で落ち込まない人はいないので、そういう人に対するフォローも病院は用意してくれている。アドバイザーによる個別相談だ。まあ、まだ利用しないが……。
まとめ
ということで、病院受診2回目で既になんとなく悲しくなってしまったカメ美である。まだ、不妊治療のスタートにたったばかりなのに、先が思いやられる……。そして、ここまでに9000円かかっている。今後の治療費も心配である……。
こういう時は、ゲームでもして気を紛らわそう。ジャックジャンヌがお勧めである……。ドハマリして、今でも毎日検索してしまうくらい夢中だ。彼らの努力や切なさを思えば、病院受診なんて屁でもないのである。
ジャックジャンヌ – Switch
因みに、どのルートも良いが、ネジ先輩をお勧めする。
蛇足
因みに、不妊治療を考えている場合、男性は以下のことを行うことをお勧めする。不妊治療における夫婦の意識の乖離は、離婚の原因になると思う。
・不妊治療の検査、実際の治療で何をするかを知っておく。その日の検査に興味を持つ。
・奥さんの排卵日を把握する。
・基礎体温の見方を理解する。
・精液検査は快く受ける。
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