<ミシシッピニオイガメ>頬の傷と鼓膜

ミシシッピニオイガメ

すっかり冬である。気が付けばもう年末が近づいてきている。この1年、自分は何を行ったのかと振り返れば若干の虚しさが残るが、そんな感傷よりも重大なことがある。

最近のミシニである。

病気とは突然やってくる。いつも元気だったミシニに、石巻貝とヒメタニシをプレゼントした1週間後のことである。ミシニの片側の頬の色が変色していることに気づいた。

ただでさえ、飼育している金魚が謎の病気にかかっているのだ。これ以上病気のペットは持ちたくない。と言うか心配である。

頬の傷

頬の傷である。

目の延長線上の頬の色が少し茶色っぽくなっているのが分かるだろうか。心なしか、少し張りがあるように見える。

実は、この写真を撮る数日前、同じ部位の表面の皮が剥がれそうになっているのを見かけた。

心当たりがあるとすれば、ミシニに石巻貝とヒメタニシをプレゼントしたことだ。嘴の伸びすぎ予防にプレゼントしたのだが、石巻貝はとても固く、ヒメタニシは大きい個体だったことからミシニは食べることに苦戦していた。ミシニの努力によりヒメタニシの貝の口の部分は少し砕けたものの、それ以上は無理そうであったので、私がペンチで砕いたのが数日前のことだった。砕いた貝殻にはとがった破片が残っていたので、ヒメタニシを捕食する際に頬を傷つけてしまったのかもしれない。

上から眺めてみる。

とくに腫れてはいないように見える。

ただの外傷であれば問題ないのだが、それ以外であれば大変だ。水棲ガメの代表的な病気に、中耳炎がある。カメの耳は顔の横側にあり、中耳炎になると顔や首が腫れているように見えるらしい。うちのミシニは今のところ、腫れはないようだが、中耳炎の初期症状だとしたらどうしよう……。

ネットで検索しても、重症の中耳炎の画像があるばかりで、軽傷例の画像はない。家にあるカメ本を読み漁ると、初期は充血しているようにも見えるらしい。ミシニの頬は若干赤くなっているようにも見えるので、充血の可能性も否定できない……。中耳炎の対処法は基本的には切開らしく、初期の場合は抗生剤の投与になるようだ。うちのミシニはどうみても切開するほど酷くはないので、中耳炎だとしたら抗生剤の投与か……。田舎故、信頼できる獣医師を探すのは大変だ。

因みに、中耳炎は、汚い環境・ビタミン不足・口腔内からの細菌感染 でおこるらしい。我が家の水槽はわりと綺麗にしているつもりだが、ビタミン不足、口腔内からの細菌感染については自信がない。実は最近、カメプロスの消費期限が切れたことで、ミシニの餌をカメプロスから金魚の餌に変更していたのだ。レプトミンも同時に与えていたのだが、うちのミシニはレプトミンが嫌いなようでよく残していた。ビタミン不足になっている可能性は否定できない。

考え出すとどんどん不安になってくる……。ミシニはとりあえず元気であったので、新しいカメプロスを与えて、頬の傷には希ヨードチンキを軽く塗っておいた。

カメ美
カメ美

ヨードチンキを綿棒で塗りましたが、ミシニが動いたので少し目にあたってしまいました。すぐに水中にいれましたが、心配です……。

傷の経過

ヨードチンキを塗布した翌日も、状態はあまり変わりないようだった。数日後にまた塗布することにした。

少し赤みが減ったような気もする。中耳炎でなければよいのだが……。というか、ミシニの耳は一体どこなのだろうか。ネットの画像検索でリクガメの鼓膜の画像は出てきたが、水棲ガメはよく分からない。中耳炎の写真を見ても、患部が腫れすぎていて、どこが鼓膜なのかまったく分からない……。

翌日、また塗布することにした。

良くなっているような気もするが、どうだろうか。光の加減でよく分からないので、少し角度を変えて写真を撮ってみる。

カメ美
カメ美

あ!!!!

もしかしたらもしかすると、首の皮付近に見えているのは鼓膜じゃなかろうか。何度も画像検索で見た、リクガメの鼓膜によく似ている。

少しくぼんでいて、しわがある。円形に見える。まさに鼓膜のように見える。首を伸ばさないと見えない位置にあったようだ。そして、肉眼では分からなかった。マクロレンズとはなんと素晴らしいのだろうか。

ここが鼓膜であるならば、中耳炎の可能性はない。頬を少し擦りむいただけなのだろう。治りかけであるので、ヨードチンキの塗布は中止して、暖かく見守ろう。

今日は良く寝れそうだ。ポケモンゲームでも行い、可愛くなくなってしまったラウドボーン(御三家、炎ワニポケモンであるホゲータの進化系)と冒険にでも繰り出すのもいいかもしれない。

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