<ミシシッピニオイガメ>ミシニのテリトリー

カメの多頭飼いが駄目という話はよく聞きます。ペットショップで数匹同じケージにいることがありますが、あれは子亀だから成立するのであって、成体のカメ（特にオス）の複数飼育はケガに繋がるのでよくないようです。

人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想

カメの話はないですが、この本、少し難しいですが、お勧めです。

ミシニは温厚なのか

うちのミシニも、単独飼育しています。欲を言えば、カブトニオイガメなど、別種のカメも飼いたいのですが、単独飼育にするともう一つ水槽を置くことになるので、カメ夫stopがかかっています。

悠々自適に一人の生活を満喫しているうちのミシニですが、常にのんびりというわけではなく、飼育して1年経過しても未だに人を怖がります。水槽の上から覗き込むと、息継ぎを止めて水中にもぐったり、時には隠れます（餌をねだるときは別ですが）。

そんな臆病なミシニです。水替えの時にミシニの甲羅をつかんでも、うちのミシニは暴れこそすれ、噛みつくそぶりは見せません。「ニオイガメ」という名前の由来の匂いも、カメ美はまだ嗅いだことがありません。うちのミシニは臆病で、温厚なのです。

が、そんなミシニも怒るときがあります。

ミシニに噛まれるとき

以前、ミシニに噛まれた　という記事を書いたことがあります。

餌と勘違いして、指を噛んできたという記事です。実は、これ以外にもミシニに噛まれたことはあります。

それは、水替えの時です。カメ美は週1で水の全替えを行っています。具体的な手順は、

①水槽内の物の撤去→②ミシニを別ケースに移動→③水槽の掃除・水替え

です。②で、水槽内の物を撤去し終わった後のがらんどうの水槽内にいるミシニは、不安を感じているものの、撤去された物の下に落ちていた自分の糞を食べるなど、豪胆な行動を見せます。まあ、そこまで緊張していないのでしょう。

この時、カメ美はミシニを捕まえるのですが、上から無理やりに甲羅を掴まず、ミシニの前に掌をそっと差し出します。気分はナウシカでしょうか。

ミシニは差し出された掌を一旦無視しますが、しつこく目の前に持って行くと、一応匂いを嗅ぎます。

何度か匂いを嗅いでから、少し突き出ている中指に狙いを定めたようなミシニ。この時点で、カメ美は少し嫌な予感がしていました。そして、その予感は的中。

ガブリ!!

こんなに可愛がっているカメ美に対し手痛い仕打ちです。殴りたいのをこらえ、ここは大人な対応でいこうと、そのまま我慢してミシニが掌に乗るのを待つカメ美。

ガブリ!!

先ほどよりも強い力で噛まれたカメ美。もう我慢できずに、少し荒っぽい仕草でミシニの甲羅を無理やりつかみ、別ケージに移しました。

噛まれた指は、楔形にうっ血し、少し皮が破けていました……。

ミシニは悪気ない顔で、ケージ内から外を観察しています。可愛さ余って憎さ100倍といったところでしょうか。

あのまま、手の指が一部食いちぎられていたら、その肉片をミシニは食べたのでしょう……。ゾッとします。

ミシニに噛まれないとき

水槽掃除が終わり、ミシニを水槽内に戻すことにしました。学習しないカメ美は、三度目の正直とばかりに、ケージ内にいるミシニの前に掌を差し出しました。

ミシニは掌が邪魔とばかりに、ケージの隅から外に逃げようとジタバタしています。さらに掌を近づけると、しょうがなさそうに掌に乗りました。

水替えの時に何度か試しましたが、どうやら、水槽の外だとミシニは噛まないのです（水槽内で試すことはしていません）。

噛む理由

ミシニが指を噛む理由ですが、カメ美はずっと、餌だと勘違いしているのだと思っていました。しかし、指の先だけ水槽内に入れたときは別として、ミシニの倍はあるであろうサイズの掌を餌と認識するのでしょうか。

いつものように、カメ記事のネットサーフィンをしてたカメ美は、喧嘩しているカメの動画を見つけました。どうやら、自分のテリトリーから追い出したい様子。

盲点だったのですが、うちのミシニは亜成体。とっくにテリトリーの意識が芽生えているころです。水槽内に侵入してきた敵を排除しようとしてもおかしくはありません。水槽外では噛まないのもこれで説明ができます。

まとめ

水槽内にいるカメの前に指を差し出すのは止めましょう。十中八九噛まれます。