<ミシシッピニオイガメ>触れ合い

ミシシッピニオイガメ

ペットというものは、見て楽しみ、触れて癒される、心の安定剤である。人間にとって触れることは喜びであるが、ペットの種類によっては触れられることが苦痛に感じるペットも多いであろう。

さて、我が家の唯一の触れられるペットはカメである。ドジョウに餌をやるときに、金魚に指をつつかれることがルーティンとなっているため、もしかしたら金魚と触れ合っているのかもしれないがここでは対象外としよう。

話は戻り、我が家唯一の触れられるペット、カメである。このカメ、非常に臆病である。種類にもよると思うが我が家のミシシッピニオイガメはとても臆病だ。人間にとって喜びである触れ合いも、彼にとっては恐怖の時間であること間違いない。

前足を目いっぱい広げるミシニ

ある日の触れ合い

紫外線要求量が低いと言われているミシニだが、カメである以上、日光浴は必要だと考えているカメ美は紫外線ライトを設置しているし、気が向いた時には日光浴もさせている。

ある日の日光浴。庭にミシニを連れていき、日光浴させていた。ミシニはテクテク歩き回り、何を思ったか玄関のドアの前で何度もドアの向こうに行こうとチャレンジしていた。あまりにチャレンジするため、家に入りたいのかと思いドアを開けてやると、ミシニは玄関の靴箱の下に入り込んでいった。眺めているとどうもクモの巣にひっかかったようで、顔周りを手で乱暴になぜている。これはいけないとミシニを回収し、柔らかい歯ブラシでクモの巣を取り除いた。我が家のミシニは常に甲羅が脱皮途中なので、甲羅の脱皮の皮も剥がせないかと歯ブラシで優しくこすっていると(*)、それまで暴れていたカメが急に眼を閉じて脱力したのだ。

カメ美
カメ美

!!!!

ストレスのあまり、意識を失ったのかと焦った私はとりあえず洗面台に水をはり、カメをそこに置いた。ミシニはゆっくりと目をあけ、動き出した。あらかたのごみが取れたのを確認後、水槽に戻すと、いつも通り元気に餌をねだり始めた。一安心である。

はっけよ~い

ミシニの心に多大なダメージを与えたのは確かであるので、乾燥エビを2個ほどプレゼントした。上手そうに食べていた……。

(*因みに、甲羅を歯ブラシでこすることは推奨しない)

ある日の触れ合い2

ドジョウと違って、ミシニは人の視線を感じられる程度の視力を持っているように思う。ある一定の距離からミシニを眺めると猛烈な餌くれダンスを始めることが多い。

時々、結構な距離があってもこちらの視線を感じ猛烈にダンスをしていることがある。そのダンスに負けて毎回餌を与えてしまうとあっという間にデブデブになってしまうので眺めるだけのことが多い。

必死にダンスをしているミシニを見ると、稀に「彼は暇すぎるあまりダンスをしており、外に出たいとアピールしているのでは。」というような考えに陥る。そんな時、水槽内に手を入れてみる。ミシニは一旦動きを止め、慎重に、じっくりと掌に向かってくる。順番は変わらない。まず匂いを嗅いでその後嚙みつくのだ。噛みつかれる前にミシニを掌の上に乗せ、水上に引き上げる。我に返ったミシニが逃げようと暴れるか、恐怖で固まるかはその日によって違う。

ある秋の日のミシニは我に返って暴れだした。室内に連れ出すのは可哀想に思ったので、浮島に乗れるよう、浮島の横にミシニを連れて行くと、場所を認識したミシニはすぐさま浮島に載り、すさまじい勢いで水中に飛び込んだ。ドボンと音をたてて水中に飛び込んだ後、無我夢中で泳ぐ。水槽の壁にぶつかる勢いで手足をバタバタと動かし、エイトコアにぶつかって止まった。脱兎のごとくとはこのことだろうか。「カメがのろい」という俗説を覆してくれる立派な動きである。ごめんよ……。

恐怖の触れ合い

ということで、ミシニとの触れ合いは、今のところ彼にとって恐怖でしかない。ごくたまに室内で散歩をさせると近づいてくることもあるが、単なる置物としてこちらを捉えているのであろう(ミシニに体の上をよじ登られると、嬉しさもあるが爪で痛い思いをする)。

因みに、ミシニの散歩はミシニの足に多大な負荷をかけることが予想されるため、頻度は少なく短時間にした方がいいだろう。

ペラペラの薄い前足

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