<ミシシッピニオイガメ>カメの魅力とは

ミシシッピニオイガメ

この間カメ美は実家に戻り、猫と戯れてきた。久々に触れた猫はとても可愛かったが、自宅に戻りミシニをみると、カメもなかなか可愛いものである。今日は、これまでに飼育したことのあるペットと比較しつつカメの魅力を探ってみようと思う。

金魚・ドジョウとカメ

①触れ合い

まず、金魚、ドジョウなどの魚類とカメは決定的に異なる部分がある。それは、「触れ合えるペットかどうか」である。カメ自体が触れ合いを好むかどうかは置いておいて肺呼吸のカメには触ることができる。一方、エラ呼吸である魚類には触ることは出来ない(指を突かれるなどの体験はできるだろうが)……。

ペットとの触れ合いを重視する人にとっては大きな違いだろう。最も、「触れ合いたい」という気持ちが強い人はカメ以外を飼育した方がお互いにハッピーかもしれない。

②水質管理

さらにもう一点あげるとすると、カメの方が汚水に耐えられる。こんな観点で飼育するのはお勧めしないが、魚類を飼育する時は水質の悪化に気を付けよう。

③なつっこさ

カメと魚類を比較するのもなんだが、金魚やドジョウよりもカメの方がなつっこい気がする。

正確に言うと、金魚は人を認識しているようで、水槽の前に人がいるといつでも誰にでも激しく餌をねだる。ドジョウは、目が悪いからか、水槽の前に人がいても気づかないが、金魚の挙動や振動、明暗で餌のタイミングを察知し、せわしなく泳ぎ回る。このように、彼らも餌をねだる行動をするのだが、それはカメ美自身を認識しているわけではない(賢い魚もいると思いますが)。

一方、ミシニは人を認識し、他人が来た時には若干怯えたようなしぐさをするし、カメ美が水槽を見つめると見つめ返してくる。餌をあげるそぶりをすれば寄ってくるし、こちらの挙動をじっと観察していたりする。魚類よりは心の交流が取れていると思う。

ハムスターとカメ

ハムスターは多くの人が幼いことに飼育した経験があるのではないだろうか。ホームセンターで数百円で購入でき、子供にとっては魅力的なペットである。

①寿命

しかし、ハムスター、非常に短命である。2~3年の寿命であり、寒さに弱く暑さにも弱い。気軽に飼えるが、温度管理が大変であるし、掃除をまめにしないと病気になってしまう。なかなか飼育難易度が高いペットである。小学生のカメ美はろくに調べもせずに2,3回ハムスターを飼育し、寿命前に死なせてしまった苦い経験がある……。苦い経験すぎて、もう二度とハムスターは飼いたくない……。

ハムスターと比較すると、カメは長寿である。よっぽど悪い環境でない限り、2年でお別れすることはないだろう。良いか悪いかは人によるが、長く付き合えるペットである。カメの種類にもよるが、汚れにもまあまあ強い。水替えが苦にならなければ手がかからないだろう。

②瞳と動き

もう一つ、ハムスターの特徴としてつぶらすぎる瞳と、細々した動きがあるだろう。あの真っ黒で大きい瞳、小さい頃は素直に可愛いと思えたが、今は少し苦手だ。あの純粋無垢のような瞳で汚れたカメ美を観ないで欲しいのである……。

一方、ミシニの瞳はつぶらと言えばつぶらだが、ハムスターのようなキラキラした眼ではない。見つめられてもダメージを受けない。気軽に見つめ合えるペットである。

そして、ハムスターは細々とよく動く。回し車を回していたと思えば、ケージによじ登ってぼとっと落ちる(骨折の原因になるので良くないようだ)。落ちたかと思えばまたケージに登りだす。どちらかと言えばのんびりしているカメ美にハムスターのペースは早すぎるのだ。ついて行く必要はないのだが、ハムスターのペースにはとてもついて行けない。

その点、ミシニは、慎重派であり、ハムスターのように細々動かない。餌クレダンスをするときだけ高速だが、それ以外は低燃費で生活している。ミシニをぼーっと眺めているのはなかなか心が落ち着く。

③意思疎通

ハムスターと意思疎通はできるだろうか?たまに動画で、ハムスターを掌の上で寝かせている人がいるがどうすればそんな状態になるのか何度考えても分からない。カメ美が飼育していたハムスターは指に噛みついてくるばかりだった。そればかりか、何を考えているのか全く分からなかった……。この、何を考えているか分からないところが少し苦手である(そこが好きな人もいるだろう)。

家で飼育しているミシニとも意思疎通は取れていないが、何となく何を考えているのかが分かる気がする。餌をあげるときなんか、誰がどうみても相思相愛である。

最近は慣れてきたのか、浮島の上にいるミシニの甲羅を触れるようになってきた。嫌がってはいるが……。

犬とカメ

犬とカメを比較する人もあまりいないだろう。ペットを飼うときに犬とカメで悩んでいる人なんて見たことも聞いたこともない。

ただ、水槽内で飼い主に近づいてくるミシニは犬のように見えなくもない。そうは言っても、犬とカメを似ていると思う人は少数だと思うので、ここでは犬とカメの類似点を探すよりも、それぞれを比較してみよう。

①愛情の重さ

犬の魅力と言えば、その人懐っこさに尽きると思う。犬種にもよるが、大抵の犬は飼い主のことが大好きだし、遊んでもらいたがるものだ。飼い主への愛情を目いっぱい表現して、飼い主といることで喜びを感じる。そのような犬を一緒にいることで人間も幸せを感じるのだ。

しかし、そのような犬の愛情が重いと感じる人もいるだろう。犬種にもよるが、かまってちゃんな犬に疲れる時もあるかもしれない。そのテンションについて行けない時もあるだろう。

その点、カメはどうだろうか。亀からの人への愛情は薄いと言わざるを得ない。カメからの愛情が重すぎてしんどいなんてことはないだろう。

②しつけ

犬を飼育する上で、一番大事なことがしつけだろう。特に、大型犬になるほど重要だと思う。これを間違うと、手の付けられないバカ犬になってしまい、飼い主にも犬にも不幸な結果になってしまうだろう。一方、カメはしつけする必要はない。手のかからないペットである。

散歩などしたくないというインドア派の人にもカメはお勧めである。

③室内の清潔さ

もう一点、犬の匂いや抜け毛が気になるという人がいるかもしれない。犬自体は結構匂うものだ。犬種にもよるが、抜け毛もなかなかのものである。カメは、掃除しなければ匂いを発するが、水質が安定していればほぼ匂いがしないし、抜け毛の心配もない。部屋の掃除や服の手入れなどにも気を遣わなくてよいだろう。

猫とカメ

猫はかわいい。カメ美は根っからの猫好きであるので、猫とカメを比較すると、やはり猫の方が可愛く思えてしまう。「猫かわいがり」という言葉があるように、昔から人は猫を溺愛していたのだろう……。猫とはそのような魔性の魅力がある。しかし、カメにも勿論、猫に負けない魅力がある。

①触りごごち

猫の魅力はいろいろあるが、その柔らかさに魅了される人も多いだろう。柔軟性が高く、人間の形にフィットしてくれる柔らかくて暖くて小さい生き物に大抵の人はメロメロだろう。「守ってあげたい」という気持ちが湧き出てくる。

その点、カメはどうだろうか。甲羅はごつごつしていて、手の上にのせると爬虫類特有のひんやりした感触である。体の上にのせると、爪があるのでやや痛い。猫のような庇護欲は湧かないが、これはこれで良い。あまり懐かないぶん、近づいて来てくれた時の喜びはひとしおである。ミシニの鼻息を感じた時、カメ美は喜びを感じた……。

②人間との関係性

ネットではよく、「猫様」「下僕」といったワードが飛び交う。人間が猫のためにいろいろしてあげるのを自虐的な言葉で面白おかしく表現しているのだ。これは、猫にそのような魅力があるということと同時に、人間が猫に振り回されていることを意味している。

お腹がすけば朝5時だろうと起こしに来るし、一人でご飯を食べるのが寂しいときは一緒にいないと餌すら食べない。外に行きたいとにゃんにゃん鳴いてアピールする。猫は安眠妨害剤であるし、時間泥棒である。猫といると確実に夜間の睡眠時間は減るだろう(ただし、猫とともにする昼寝は最高である)。

その点、カメは鳴かない。お腹が空いても声をあげずに水槽の中で健気に待っている。「カメがかまってくれと煩くて、外出できなかったんだ。」なんて言っている人なんてお目にかかったことがない。カメに私生活が干渉されることはほぼないだろう。

洋服の管理

猫は抜け毛が多い。すりすりしてくれるのは可愛いが、その代償にズボンには猫の毛がたっぷりつくだろう。綺麗好きな人であれば、毎日家じゅうを掃除してコロコロをかけなければいけない。お気に入りの服は猫の爪で穴があいてしまうかもしれない。

その点、ミシニは毛がないので洋服への影響は一切ないだろう。

掃除・アレルギー

猫は抜け毛が凄いので、時期になると部屋中にフワフワした毛が飛び交う。ほこりが溜まるし、喘息の人には辛い環境になるだろう。猫アレルギーの心配もある。

一方、カメはそのような心配はいらない。

⑥トイレの掃除、匂い

猫は基本的に綺麗好きなので、いつもいい匂いがする。しかし、猫のトイレは臭い。猫自体が部屋を臭くすることはないが、トイレの匂いは若干部屋を臭くする。トイレを綺麗にしてあげないと排泄自体を我慢して病気になることがあるので、猫のトイレはまめに綺麗にしないといけない。猫の世話と言ったら、トイレ掃除と餌やりくらいだが、トイレ掃除が嫌な人もいるだろう。

人によるだろうが、カメ美はカメのトイレ掃除は、猫のトイレ掃除よりも苦にならない。まず、水中に便をするので匂わない。サイズも小さいので、そんなに汚くない気がする。猫砂は宙に舞って粉っぽいが、カメの水槽掃除は水なのでその心配はない。

総括

ということで、カメの魅力をあげてみた。

まとめると、

触れる・長生き・しつけがいらない・ある程度知能がある・私生活への干渉が少ない・鳴かない・掃除が大変ではない・洋服が汚れない

というところだろうか。カメはなかなか魅力的なペットである。

カメ美
カメ美

逆に、カメの飼育の最大の難点は、病院が少ない、正確な飼育の情報が少ない、ということでしょうか。

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